母の”忘れごと”にイライラしないために~認知症と私のアンガーマネジメント~

介護日記

こんにちは

メープルです。

母の認知症が進んできたある日から、

生活の中に”当たり前”が通じなく

なってきました。

施設にいる母から電話で、

「あれ、今日は移動スーパー来る日じゃなかった?」

「今って朝なの?(夜中の3時)」

「今日約束の日だよね?(約束の日は1週間後)」

こうした出来事がだんだんと増えていきました。

正直に言うと、最初は何度も電話がかかってきて、

同じことを言われることに、

イラッとする気持ちがありました。

電話を切り、

イライラした気持ちがおさまらない時は、

妹に話しを聞いてもらったりは

していましたが、

「今までお世話になった母に、

イライラした気持ちをぶつけたくない」

罪悪感もわいてきます。

「怒っても仕方ない」「母はわざとじゃない」

頭では分かっているのに、

感情がついてこない…

そんな私の手助けをしてくれたのが、

【アンガーマネジメント】という

考え方でした。

”6秒ルール”で衝動的な怒りを手放す。

怒りは6秒待てばおさまる・・・

これは【アンガーマネジメント】

基本的な考え方です。

母にイラッとした時、

私はその場で深呼吸して

”6秒待つ”ようにしました。

「これは病気のせい」

「本人のせいじゃない」と言い聞かせながら、

気持ちが落ち着くのを待つ。

たった6秒でも、

その間に”怒りの火”はだいぶ小さくなります。

”理想”と”現実”のギャップに気づくこと

私は、「時間を守ってほしい」

「覚えておいてほしい」という”理想”を、

母に押しつけていたのかもしれません。

でも、母にとってそれは、

もはや難しいことなのです。

【アンガーマネジメント】では、

「自分の中の”こうあるべき”に気づくこと」

が大切だと教えてくれました。

”今の母”に合わせて、

自分の”理想”を手放すことが、

少しずつできるようになってきた気がします。

怒りは悪いものではありません。

でも、その怒りに振り回されると、

相手も自分も苦しくなる。

怒りの感情は自然とわいてきますが、

【アンガーマネジメント】で、

その”扱い方”を学び、

怒りは「感じてもいい」けど、

「どう行動するかを選べる」ように

してくれました。

同じように悩む誰かに、

少しでも届けば嬉しいです。

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